人間の視力の限界は?
モウケン族の視力
視力が9.0の民族がいることを知っていますか?ミャンマーの小島がつらなる地域に住んでいる
モウケン族がその脅威の視力を持っていることは有名です。漁業を生業とするモウケン族は、
海に素潜りをして魚を銛で刺してつかまえるという手法をとるのですがその際に目を保護する
ゴーグルなどは使用せずに、裸眼で水中で目を開けて魚を探してつかまえるのです。およそ目の
常識からはかけ離れているモウケン族は世界中の眼科医からその水中でも視力を保つ仕組みを
研究されており、今のところ遺伝的特質として受け継がれているのではという説が一般的です。
視力は遺伝か環境
ある日本のテレビ番組でこの驚異的な視力を誇るモウケン族と1ヵ月ともに暮らして視力はどう
なるかという企画がありました。視力が0.01だった実験者ですが、モウケン族と暮らして1ヵ月
で視力はなんと0.3までアップして周りを驚かせました。モウケン族を調査した研究者が水中視力
はモウケン族のみ可能な遺伝的特質といっていましたが、日々の訓練と習慣によってここまで
視力が回復することを身を持って証明してくれました。どうやらこれが正しいのであれば視力は
あくまで環境に応じて適応するということが非常に大きいのではないかということがいえます。
視力10.0伝説を語る
モウケン族と同様に視力がいいことで有名なのはアフリカのマサイ族です。アフリカの大平原
のなか暮らすマサイ族は常に猛獣から身を守るために視力が発達しています。またネイティブ
アメリカンといわれる人たちも狼煙をあげて遠くにいる部族と連絡をとっていたこともあり、
数十キロ先の狼煙が見えていたとか。日本においても昔の飛行機乗りはレーダーではなく肉眼
で敵機を見つけるしか術がなかったため視力をひたすら鍛えることに明け暮れたとか。事実、
25キロ先の黒い点が鳥か飛行機かを区別することができ、昼間でも空に星が見えていたという
レベルの視力であったといいます。